NO. 1 バイリンガルとは、なんだろう?

”2006年2月 3日” 子供に英語を! [TOP]

バイリンガルとは、なんだろう?

自分の子供を、英語と日本語が操れる「バイリンガル」にしよう!なんて、大それたことを子供が1歳のとき思いついた。
早速英語の教材を購入し、これで我が子もバイリンガルよ!とウキウキしたことを今でも覚えている。

それにしても「バイリンガル」ってなんだろう?
いろいろ調べるとどうもあいまいな概念であるらしいことが分かった。

バイリンガル=2つの言語を使うことができる
これは間違いない。
でも、どの程度使いこなすことができればバイリンガルの仲間入りなのかが定かではないのだ。
つまり「各言語をそれぞれあるレベルまで身につける」という目標が達成された状態のことをバイリンガルというのであって、
個々の目標である「あるレベル」が違うのだから、結果的にバイリンガルも千差万別ということになるらしい。

英語は挨拶レベルが身につけばよいと考えるのであれば、あなたも私もちょっと努力するだけで明日から「バイリンガル」の仲間入りと言うことなのだ(ぷぷっ)。

実際憧れるのは、「読む・書く・話す・聞く」のすべてが日本語(母語)並の英語力が身につくことなのだが、それは難しいようだ。
簡単に考えても分かるように、日本語と同じような環境、英語にドップリつかるような環境を作り出すことは困難であるし、時間は有限だ。
環境が整って、1日の半分を日本語でもう半分を英語で過ごすと考えても、各言語にさらされる時間は他者(モノリンガル=1言語のみ使うことができる)に比べると半分ということになってしまう。
この環境でまともに?両言語が伸びるかどうかというのは、疑問だ。

私は小学校時代、ピアノを習っていた。
あの頃すぐにひけた曲を今は「すぐ」にはひけない。かなりのリハビリを要することは目に見えている。
楽譜の読み方なども多少は覚えているが、これもリハビリが必要だ。
もしかしたらリハビリしても前のようにサラサラっとひけなくなっている可能性も十分ある。

言語も同じだと思う。
使い続けていなければ、さび付いてしまうし、使えなくなってしまうこともある。
今バイリンガルだとしても、一生そうであるとは限らないのだ。

子供をバイリンガルにするぞーと意気込んだ私。
まずは各言語ともどのレベルを目指すのかという目標を立てることにした。
そして、少なくとも中学に上がる前までは、その目標を達成すべく親が環境を整えていかなければならないと決意。
中学以上は(もったいないけど)本人のやる気(意思)に任せることに。

小さい頃から継続するのは、随分大変なことである。
大きくなってからでもと思うかもしれないが、小さいときからのメリットが少しあることを触れておこう。

脳科学の観点からこんなことが言われている。
初期のマルチリンガル(8歳までに複数のネイティブ言語の環境に育ち習得した人)の場合、言語フレームの一部のモジュールが複数の言語用に区画化される。
つまり、英語区画と日本語区画が出来上がる。
しかし、9歳以降に母語(日本語)以外の言語(英語)を習得した場合は後期マルチリンガルといい、基本的には言語フレーム=日本語のみとなり、日本語区画で英語を処理することになる。

同じく脳科学の観点から、人間の原始的な能力(聞く能力もここに入る)の感受性期というのは、0-4歳くらいだと言われている。

絶対音感と言う言葉を聞いた事があるだろうか?
これも耳に関する特殊技能になるのだが、やっぱり0-4歳くらいまでに習得できる環境にないと、その後に身に付けさせようとしても難しいらしい。
言語の周波数を聞き取れるようになる感受感性期というのも幼児期であり、「ネイティブのような発音」を聞き分ける能力を身に付けられるし、聞き分けられることにより発音できるようになる。

よって、幼児期から始めることに、はたまた胎教から子供をバイリンガルにするぞ!と意気込むことにそれなりの意義があるのである。
しかし道のりは長く、険しいのだ。。。


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