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ちゃぶ台の語源は、シッポク台? 卓袱台語源説1

ちゃぶ台の語源は、シッポク台? 卓袱台語源説

長崎名物シッポク料理の食卓、シッポク台
ちゃぶ台の起源に、関係を持つ可能性のあるものに、長崎のシッポク台がある。
シッポクの語には、卓子、中国でテーブルクロスをしめす卓袱などの漢字が当てられている。
卓袱の語源は、現在、ベトナム方面の言葉ではないか?といわれている。


シッポクの語源:

現ベトナム方面(安南・東京・交跡・カンボチア・シャム)の言葉。卓(テーブル)を用いて食べる料理。


シッポク料理の語源 : 

卓(テーブル)のことをベトナム地方(安南・東京・交跡・カンボチア・シャム)では「シッポク」と言ったらしい。
日本ではその「シッポク」(卓)で食事することにより、転じてシッポクを利用して食べる料理となり、更に「シッポク料理」という用語が生まれた。

この料理に使われるのが、シッポク台である。


シッポク料理とは : 

卓袱料理(しっぽくりょうり)とは、和食・洋食・中華料理をミックスさせた長崎の郷土料理である。
どんな料理?というより、食べ方・スタイルをさす言葉である。
雰囲気としては、宴会用コース料理のイメージ。

長崎の結婚披露宴では、卓袱料理が振る舞われることが多い。
一つのテーブルを囲んで大皿で食べるというスタイルで、大皿から取り分けて食べる。


なぜ、長崎にシッポク料理?

1600年以降、長崎の町には、唐船や奥船や中奥船の人達が来航し居住していた。
唐船とは、安南・東京・交跡・カンボチア・シャム(現代でいうとベトナム・カンボチヤ・タイ)方面の港より出航してきた船のことである。
奥船とは、遠く南方方面より長崎に来航した船のことである。
中奥船とは、奥船とに次いで福建省方面から来航してきた唐船のことである。

こういった南方や中国の文化が、長崎の町に浸透していった。

この、南方諸国の異国の食文化のひとつとして、長崎名物シッポク料理が誕生したと言われている。


シッポク台 形 : 

シッポク料理を食べるときに、使われた卓が、シッポク台である。
もともとは、椅子を必要とする卓であったが、昔の日本は、畳敷。不便であったようで、卓の足を短くし、型も収蔵するに便利な丸型の卓が造られるようになった。
坐式のひくい円形の、ちゃぶ台に似た食卓に変化したのである。

長崎では、円形で、四脚がつき、畳の上で坐式の食事をする食卓を、シッポク台という。
旧家や古くから続くシッポク料理店では、甲板の直径80-90cm、朱塗りのものが多い。
幕末ごろから使われている、脚を着脱する形式のものと、
ちゃぶ台普及後に、制作されたと思われる、2本一組になった脚を、内側に折り曲げて格納する形式のものがある。

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